福祉業界の憂鬱

東京都が福祉業界の就職を促すためにキティーちゃんを使って若者にアピールしている。

https://www.fukushijinzai.metro.tokyo.lg.jp/fukushiwork-tokyo/

そして、その中でサムネイルで使用したグラフがある。現在(2024年2月7日)は指摘を受け修正が入ったが、修正前の画像がこちら。


有給取得が劇的に良くなっているようなグラフを作成。このグラフの悪質性は非常に高い。特に左目盛りの幅が2%から1%に変化しても幅を変えないという荒技を使っている。

介護業界に関して言えば、訪問介護の介護報酬が減額となる見通しだ。これは恐らく今後来るであろう団塊世代が介護が必要になった場合、在宅でケアを望むのであれば自費で受けなさい、という準備だろう。

デフレ脱却に伴う物価上昇が起き、少ない若者の働き手は業界を横断して争奪戦となっている。介護業界のデフレの20年の大きな利点の一つであった「時給が高め」というのも、もうすぐなくなりそうだ。

東京都としてもどうにかして人材確保をしたいというのは分かるが、このようなグラフを作成せざる得ないほど切羽詰まっている、、、という状況なのだろう。非常に悪い方向だ。

騙し騙し行ってきた介護業界もどうしようもない状況(=圧倒的な人員不足)にもうすぐなりそう。色々と変えなければいけないのだが、やっぱり騙し騙しジリ貧になっていくのを眺めることになると思う。それは今まで続けてきたことを今後も続けていく、ということで、それが仕方ないと思っている国民性には如何なる正論も敵わない、と思う。

良い方向に変わってくれることを期待はしたいが、、、。

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「サポレコ」管理者

介護業界に現場目線でICT化を推進するために2021年3月起業し、介護記録WEBアプリ「サポレコ」を運用しています。このページでは介護のことやICTのことについてラフな感じで記しています。

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