実地指導と聞くとどうしても身構えてしまう方もいると思います。
そのため、記録の抜けをなくすための記録、こういったものが氾濫しています。
その氾濫している理由は、担当者が必ずお土産を置いて帰るからです。担当者の方が「何も指導をしない=お土産を置いていかない」ということはありえません。 なぜならそれが仕事だからです。
それを前提に実地指導対策をすることが実は重要であります。
では担当者が最も注意していることとは何でしょう?
実地指導は○○と○○を見ている!?
それは二つあります。一つは不正請求、もう一つは虐待案件があるかです。
この二つについて 担当者は 疑いがないか? 適切な運営が行われているか?をチェックしてきます。
それに関わってくるのが、ケアプランや記録物、勉強会の実施報告書などです。
そしてこれが重要なのですが、 実地指導のために作られた記録書類、これは担当者は見抜きます。 なぜなら例えば書類の紙が新しい、 同じ文言が繰り返されている、などです。
そういった付け焼き刃的な対応が見られると、他の項目に対してもチェックが厳しくなってきます。
逆にそういったことを普段から日々地道に行っている姿勢、例えば手書きでも真面目に取り組んでいる姿勢が見える文言、 少し紙がくたびれていても関連するスタッフの押印ができているもの、こういったものが確認できると担当者はそこまで細かいことを指摘することはありません。
他経理関係、労働条件書関係、入居契約書関係などこれらの書類も確認はしてきますが、よほど不備がない限り指摘されることはまずありません。
コツコツまじめにやっていれば実施指導は怖くない?
これは私の実体験を元にしています。実地指導はCMで1回、管理者で1回経験しました。 (他特殊条件が重なり監査も1回経験しています。不正や虐待等ネガティブなことが原因ではない事情です。)
ということで、実地指導の介護記録への注意、、、これはこういった背景があるということを頭に頭の片隅に入れといた方が良いかと思います。
なので「介護記録に漏れがないようにしよう」 ということを、一生懸命に取り組みがちですが、それよりも、「具体的な記述」がたくさんある方が、記録としての価値は高いということを知ってほしいと思います。そしてそういった記述がたくさんされてある状況を見て、担当者は安心する(=スタッフ一人ひとりがしっかりとケアを考えを行っていることの確認ができる)ということも現実だと思います。
記号や数字だらけの介護記録、同じ文言が繰り返される介護記録、こういったものが溢れている場合は、担当者の目も厳しくならざるを得ないと考えています。
ですので、是非具体的な文章による記録を残していくことをオススメします。