昨今社会保険料の高さが話題になることが多くなりました。高福祉になるのだからそれは当然と受け入れてきましたが、流石に給与の半分を税金として天引きされてしまう社会に、多くの現役就労者が疑問を持ち始めています。
これの最大の原因はいわゆる「無料化」です。
1973年に高齢者の自己負担分の医療費が無料になりました。その結果、受診回数が1970年〜75年の5年で受診回数が1.8倍に伸びました。
子供の自己負担分の無料化も全国で拡がっています。高齢者の無料の結果が1.8倍であったので、それに準ずる受診回数増は容易に想像できます。
生活保護者の医療費は現在も自己負担分は無料です。救急車はいくら呼んでも無料です。
この「無料」という言葉。「料金がかからない」という意味ですが、上記に挙げたサービスにおいて料金がかからないはずがありません。人が提供し、資材も多く使用します。「誰か」が負担しています。
これらのサービスはいわゆる「社会保険料」という名で天引きされ国庫に納入されたお金が投入されています。早い話「税金」です。
残念ながら古今東西、人が提供するモノ・資材が発生するモノにおいて、費用(コスト)が発生しないものはありません。
奴隷という形で労働力を搾取して成立させていた時代もありましたが、現代社会において奴隷を公式に認めるわけにはいきません。しかし、天引きされる税金が稼ぎの半分で、それがこういった無料サービスを維持するために使われている現実は、新しい「奴隷制度」と言えるのかも知れません。
「無料」はモラルハザードを起こします。1回の受診が100円かかるのであれば、それは十分な抑止効果を発揮します。
買い物の際の袋代5円をケチっている人は結構多いです。袋業者が潰れるくらいでした。
これから訪れる人不足社会において、「無料」は一つのキーワードになると思います。それはあくまで幻想であり、誰かが負担をしているから成立している、ということに社会全体で気付くようになるのではないか?と思っています。逆にそういうことに気付かないで、今後も「無料」を突き進める未来は相当破滅的な現実が待っているのだろうな、と考えています。