介護現場のICT化のデメリットを克服する

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デメリットになり易い状況とは?

介護現場のICT化=介護記録のパソコン管理化において、一番の障害はほぼ間違いなく「ベテランスタッフのパソコンアレルギー」になるかと思います。

次の障害はズバリ機器費用やランニングコストである「お金」になります。

この2つを克服するには?という視点で見ていきます。

1、パソコンアレルギースタッフへの対応

パソコンアレルギーのになる理由の第一位、いやそれ一択と言っても過言ではない事柄として、「キーボード入力」があります。

パソコンアレルギーのある方はこれに尽きると思います。

スマホが普及した現在、タッチパネルには抵抗がありませんので、記録をそういった形にしている事業所も多いのですが、先に述べたデメリットが必ず顔を出してきます。

キーボード入力が苦手であれば、それに替わる手段、、、そう「音声入力」が現状のテクノロジーで最も現実的な解決策になると思います。

音声入力の近年の精度は凄まじく、またGoogleやAppleといった巨大企業が無料で使用できる環境を提供しています。これを使わない手はありません。

パソコンアレルギー=キーボードアレルギーの方でも、スマホやタブレットに向けて話すだけであれば、アレルギー反応を起こさないでしょう。

仮に音声入力で誤字があったとしても、意味は読み取れます。(参照:文字が汚いよりは、誤字の方が意味がわかる )

意味が読み取れることが記録ではとにかく重要です。

また、紙との共存も重要です。

記号や数字、これらは一覧表に手書きの方が運用効率が良いです。個別に保存する必要があるため、PCなどに再入力することがネックですが、まとめて入力するだけなので、労力はそこまでかかりません。
それでも、それら記号や数字をその都度入力するのであれば、ノーコードツールで作成(参照:介護業界もノーコードツールを活用する時代 )した方が、オリジナル性の高いものができるため、移行もスムーズかと思います。

2、導入費用・運用費用を考える

もし、まだICTを何も導入していないのであれば、パソコンにタブレットにスマホに・・・と沢山用意しないといけないので、どうしても費用の問題が出てきます。

が、これらの商品、動画編集やゲームを快適にしたい!など、高機能を求めなければ、それなりの性能のモノがかなり安く購入できます。

OSもマイクロソフトが絶対という形ではなくなり、「Chromebook」というGoogleが販売しているノートPCで事務周りは十分です。タブレットやスマートフォンも1〜2世代前の中古であれば、かなり安く購入できます。

また多くの企業は大手が提供するクラウドスペースを利用しており、パソコン間のネットワーク構築などの作業は必要ありません。一昔前に比べこのあたりは本当に進化しました。

通信費もポケットWiFiや格安スマホのテザリング機能など、新たに光ファイバー工事をするなんて必要もなく、それでもかなり毎月のコストを安く行えます。SIMを差し込めるルーターもあり、そこからメッシュWIFIで快適ネット空間を作る・・・なんてこともそこまで費用をかけずに行うことが可能です。

ICT化は自らの利用目的によって細かく設定する時代へ

介護業界以外もそうですが、もうICT化をしていない事業者はドンドン淘汰されていきます。そして、これからはこの「ICT化」をどこまで自分の身の丈・適性に合ったものを選んでいくのか?で、利便性や運用費用が大きく変わってきます。

専門事業者に丸投げでは喰い物にされてしまいます。ITのリテラシーを少しでも上げ、情報のアップデートも定期的に行わなければ、それらを丁寧に行っている同業に差をつけられてしまいます。

プログラミング言語も進化し、エクセルの知識があればそれなりのWEBアプリを作成できる「ノーコードツール」もドンドン進化しています。

社会は自身が拒んでいても、残念ながら進化していきます。是非管理者やそれに準ずる方々は、ITリテラシーをアップデートし、現場に最適なICT化を提供して欲しいと思います。

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「サポレコ」管理者

介護業界に現場目線でICT化を推進するために2021年3月起業し、介護記録WEBアプリ「サポレコ」を運用しています。このページでは介護のことやICTのことについてラフな感じで記しています。

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